かぼす坊やの部屋

モノづくりから見る人間の心理を分析中

時給900円って安いんですか?

お金もない。

時間もない。

スキルもない。

人脈もない。

希望もない。

暇もない。

夢もない。

やりたいこともない。

税金上がる。

物価も上がる。

給料あがらない。

 

もう、どうしたらいいの?

 

 

まぁ、なんとかなるだろう。

考えてもどうしようもない。

寝て忘れよう。

お酒飲んで気晴らししよう。

 

 

そしてまた同じ毎日。

ニュースを見ると気が滅入る。

きっとなんとかなるさ。

 

 

飲食店でもロボットが配膳してくれてる。

注文は自分でタブレット端末または

スマホで自分でダウンロードしてください。

高速道路の無人化が進む。

スーパーではセルフレジが増えた。

「ご注文決まりましたらタブレットから

 お願いします。

「ここはETC専用になるので、

 ETCを導入することを検討してください。」

「セルフレジが空いてますよー

 どうぞご利用ください。

 

 

給料が減るどころか、

人間が給料をもらえる仕事が

減ってくるかもしれない。

ルフレジはなるべく

使わないようにして少し抵抗してみたり。

 

このセルフレジ誘導している人たちは、

みんながセルフレジ使うようになったら

もういらない人材になるのわかってるのかな?

 

ルフレジが導入された時点で、

抗っても仕方ないのかもしれないけど。

 

人間はどこに行ってしまうのか?

 

仕事がなくなり、

絶望した人が、

生きるのを辞めて、

人が減ってロボットに交代。

 

なんて、SF映画がありそうですね。

 

でもそれに近いものは感じざるを得ないような。

 

そういう世の中でいいのか?

(自分を含め)仕事を失っていく人たちは

どうなってしまうのか。

  


 

独身の時はずっと接客業をやっていました。

 

今は一人で自営業をしています。

材料費や設備代も結構かかります。

 

ある時考えてみました。

一人で手が回らないから

人を雇うということを。

 

(お金の計算をしてみて)

そこで到底無理だとわかりました。

材料費よりなにより人件費は高い!

 

内職は何回か出したことがあります。

少ない金額で良いと思ったら大間違い。

 

やり方を教える時間、

完成度を確認して、

仕上がったものを取りに行くのに

かかる交通費と時間。

 

それなら質の良いメーカーの

資材を仕入れた方が安く済みます。

 


人を一人雇うということは

年間100万単位でお金を

払うということです。

 

20万のミシンでさえ高いと感じたけど、

20万のミシンは毎日働いてくれて、

10年位使える。

 

機械のなんて優秀なこと。

 

こんな風に書くと絶望感が漂ってきますが、

絶望のルーティンから抜け出すためには

この事実を知る事がまず一歩です。

 

 

何故なら、お金を稼ぎ続けたいからです。

そのためには自分の一方的な考えではなく、

お金を出す側の気持ちを知ることで

現実的に行動することができるから。

 


学生時代の私は

「時給900円なんて安すぎる。

もっと多くもらいたいもんだ。」

なんて考えていました。

 

今思ったらとても恥ずかしい。

それに見合う仕事ができていたのかも

わからずそんな風に言ってたことが。

 

それを払ってもらえることの

ありがたみを感じていただろうか?

 

先日、知り合いの経営者の話で、

「人に頼んだことがあるけど話にならなかった!」

もう2度と頼むことはないだろう、

と言うのです。

 

自分だったら一日で”10”こなせる仕事を

”2”しかやれないのに、時給を払うなんて

到底無理だと。

 

もらう側は、仕事が遅かろうが

”時給”だともらうのが当たり前になります。

 

お金をもらう人以上に、

お金を払う側の負担は大きいのです。

使えない人材にお金を払い続けたら、

店は簡単に潰れてしまいます。

 

仕方なく解雇すれば

「首にするなんてひどい」となる。

 

でも給料を払う側の気持ちは

誰か考えたことがありますか。

 

「がんばってるのかどうか」

は残念ながら関係ないのです。

 

その金額の価値を提供できなければ

お金を払うことができないのは当然のこと。

 

だって、1万円する洋服の縫い目がガタガタなのに

「これは頑張って作りました」

って言ったら、あなたは買いますか?

 

金額に見合った価値にしかお金を

払えないのは経営者も消費者も同じこと。


私は商品を売ってるけど、

働いてお金をもらうということは、

あなた自身の

価値を売っているということ。

 

言葉で聞いてもなかなか

想像できないのなら、

なんでもいいからやってみる。

 

今はメ●カリの転売で稼いでいる人もいます。

 

転売というと抵抗があるのなら、

仕入れて売る」場合はどうだろう。

 

時給1000円で6時間=一日6000円欲しいとする。

 

一つ500円の利益が出るものなら、

一日12個仕入れて売り切れば達成できる。

 

人を雇うとしたら

どんな人材が欲しいのか?

 

例えば流行に敏感でフットワークが軽い人なら

利益が2000円出るものを一日20個売ることが

できるかもしれない。

そうすると、一日4万円。

 

人件費を払ったとしても

自分一人でやるよりも利益を上げられる。

 

デザインや宣伝力のある人も

同じような効果を出せそう。

 

こうやって想像するだけでも、

雇う側の気持ちがわかってきますよね。

 

働くお店の利益に繋がる動きを

してくれない人にはお金を

払いたくても払えないのです。

 

例えば、梱包を丁寧にやる気持ちが強くて

綺麗にやるけどスピードが遅すぎたり。

 

500円しか利益が出ない商品の

梱包をいくら綺麗にして時間をかけても

利益は上がりません。

 

逆にエレガンスに梱包する仕事をしたいのなら

ブティックやお花屋さんなど

ラッピングに価値がある場所でなら

生かすことができます。

 

  • 自分を必要としてくれるところで働く。
  • 自分が必要だと思われる働きをする。

 

このどちらかを選択する必要があります。

 


 

そうして考えていけば、

仕事が全然覚えられないからといって、

1カ月経ってもやり方を聞いていたり、

ミスを繰り返していてはだめだとわかります。

 

教えてもらうということは

「自分より仕事をできる人の時間を奪っている」から。

 

そもそも新人で教えてもらう立場なのに

お金をもらえること自体、

とてもありがたいこと。

 

ではなぜ会社はそれでもお金を払ってくれるのか?

それはちゃんと仕事をできるようになったら

利益を上げてくれると信じてるからです。

 

そういう風に考えが及ばないと

「研修期間だから時給やすいんだよね~」

と平気で言えてしまう。

 

本来なにかを教えてもらうというのは、

自分がお金を払ってやるものなのに。

 


 

知ること、自分の頭で考えることは

必ず行動に繋がります。

 

 

「給料もっと上げろ」

「クビにされたら自分の生活はどうなるんだ!」

と主張している人がいたら。

 

それは自分のことしか考えていないから。

自分のことしか考えていない人が

誰かに価値の提供ができますか?

 

もう一度言いますが、

お金とは価値の対価です。

 

自分のことしか考えないから

価値を提供できない。

それなのにお金を欲しがる。

 

これは矛盾してるんです。

 

お金が欲しければ何をしたらいいのか?

給料を上げたければどうするべきか??

 

人に聞く前に自分で考える方が

より具体的にわかるはずです。