かぼす坊やの部屋

モノづくりから見る人間の心理を分析中

【必見】間違った節約術~4.出費を減らして自分の価値を下げる

おはようございます!

今日は節約術の4番。

【出費を減らして自分の価値を下げる】

について。

 

最初に、私自身は7年前に開業してから

細々とフリーな働き方をしています。

①自分で仕入れをし、

②自分の時間を使って作品を生み出し、

③販売をする。

 

①~③の全ての工程で、

お金が関わってきます。

 

最初から上手くいったわけではなく、

いや、今も上手くいっているのか不明。

そもそもなにをもって上手くいったといえるのか?

 

 

そんな中で、

お金については

人一倍考えてきました。

 

自分の時間も無料ではない。

このところが、

結構盲目になりやすい部分だと

常々感じるのです。

 

 

物を作って売る。

自分の労力にいくらの値段をつけるのか?

これもとても悩ましい。。。

 

 

特に日本人?!

謙虚であることが

美しい。

「お金なんていいのよ」

「大した事してないんだから」

 

そんな概念が染み込んでいる。

 

 

モノづくりを始めて1~3年は、

やっぱり自分の時間の値段が

わからず、

色々と苦しい時期もありました。

 

 

知り合いに頼まれて、

子どもの入学で必要な

バッグ一式を作ったことがあります。

 

その時の対価は、

材料費のみ。

 

私は作るのが好きです。

そんなわけで、

「へー作るのが好きなんだ。

じゃあうちのもやる?

材料費渡すから」

みたいな。笑

 

 

その時下の息子が生まれたばかり。

本当にお金もなくて、

その方に哺乳瓶の乳首の部分と、

お古の洋服をもらいました。

(洋服は作れるので、

お古の洋服は雑巾に)

 

「お金ないんでしょ?

頑張ってね」

と言って。

 

そのときに、

ちゃんと自分で自分の価値を

示さないとだめなんだ!

と強く感じました。

お金をいただけなかったら、

赤ちゃんの洋服を作る

材料さえ買えない。

人の家の子どものものを

無料で作っててどうする。

 

哺乳瓶の乳首を買ってくれるのなら、

作ったものに対する対価を

払ってもらえたら、

自分で買えます。

 

「結局お金が欲しいんか?!」

なんて言われる方もいるかもしれません。

 

 

でもその前に、

自分ができないことを

人の時間を使ってやってもらうのに、

無料でやってもらう。

そこはおかしくないのですか?

謙虚な日本人の皆さん、

どう思います?

材料費を払ったじゃないか。

「はい?何言ってんの?」

って話じゃないですか。笑

 

 

無料とは言わないまでも、

知り合いだと本当に安い値段で、

やることも多い。

 

 

「値下げできる?」

「いいよ(私のお金が減るだけだけど)」

  ・

  ・

  ・

じゃあ私は作ることができる。

あなたのモノを作るのに3時間使う。

 

お金が払えないのなら、

あなたの3時間を貰う権利は

ありますよね。

 

なにか間違っていますか?

 

3時間で、

私の家の食材をおつかいに行ってもらって、

朝ごはん、昼ご飯、夜ご飯を作って、

家の掃除くらいできますよね。

 

もちろん材料費は渡します。

 

 

こういうことですよね。

「仕事で忙しいから無理」

 

 

仕事ってお金を稼ぎに行ってるんですよね。

あなたがもし自分でそれを作るんだとしたら、

私が3時間作るものを

あなたは6時間はかかるはず。

 

その6時間分、

仕事を休まないといけないはず。

時給千円なら6千円失っていたのでは。

 

私が3時間で作れるなら、

あなたは私に3時間分しか払わなくて良い。

3千円で済む。

 

それさえ払えない。

私の時間はなんなのでしょうか?

  ・

  ・

  ・

自分の時間とお金は大切にするのに、

他人の時間は奪い、

他人の価値に対価は払わない。

自分は働いた分のお金をもらう。

 

めちゃくちゃ図々しい思考ですけど、

大丈夫ですか??

  ・

  ・

  ・

こういう人は、

私のことを”奴隷”のように

思っているということでいいですよね?

 

そもそもそんな人のために

私の時間を使う必要はない。

 

 

そう感じるので、

私は自分の作品に

その価値に見合った

値段を付けることにしました。

 

そして、ちゃんとしたお金を

いただくようになって思うこと。

 

それは大きな金額を払ってくれる人ほど、

感謝してくれるんです。

安くしてしてる方が

感謝されるはずだと思っていた。

けど逆だったんですよ。

 

「大切な時間を使ってくれて、

ありがとうね」

「自分ではこんなものを作れないから

あなたにお願いしてよかった」

「こんな良い作品が、

むしろこんなお安く譲って

もらえたことが嬉しい」

「これを作るのは大変だったでしょう」

って。

 

適正なお金を払う人は、

相手の時間に価値を払うのが

当たり前だと思っています。

時間のみならず、

その技術料、デザイン料も。

だって技術を付けるために、

お金と時間が必要だと

知ってるから。

センスを磨くためにも。

 

自分も仕事をしたらお金をもらう、

そのお金を使って、

人に仕事をしてもらったら、

お金を払う。

当たり前。

それが本当の平等。

 

でも残念ながら多くの人は

「私はお金がない、

技術もなくて稼げなくて貧乏。

できる人にやってもらえばいい」

と思ってます。

そしてだからこそ、

お金がないのです。

 

 

お金が循環している人は、

相手を敬う気持ちを持って生きてるから、

その人にも適正なお金が常に循環するようになる。

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  ・

  ・

お金ってそもそもを辿ると

物々交換をやりやすくするための

道具。

 

「お着物が欲しい」

でも自分の畑にはじゃがいもしかない。

着物を作る技術はない。

だからじゃがいも1個と

お着物を交換してください。

私の今着ているお古と

その着物を交換してください。

 

それは無理な話です。

それに付き合っていたら、

着物屋さんがだめになる。

じゃがいも農家は得をする。

 

「なにとなら交換できる?」

 

じゃあ、じゃがいも1個は100円としよう。

着物を一着1万円としよう。

じゃがいも農家さんが着物が欲しいのなら

じゃがいもを100個売ればいい。

 

 

仮にお金というものがないと、

着物1着とじゃがいも100個を

交換しよう!

となりますが、

着物屋さんにとって、

じゃがいもをそんなもらっても

困るので交換はできません。

※じゃがいも農家さんを悪く言ってるのではありません。

 

だからお金ってとても

便利なツールだと思いませんか?

 

 

もしもじゃがいもを100個売るのが大変なら、

もっと高く売れる里芋を育てたらどうでしょう?

里芋は一個200円で売れるので、

50個売れば済みますよ。

でも高く売れる分、

手間はかかります。

 

着物屋さんはじゃあずるいですか?

いい着物を作るために

いい生地を買っている。

着物を作るために2年間、

毎日修行していた。

 

その分高く売れるようになった。

それはずるいことでしょうか?

 

それなら、あなたも

2年間修業して、

じゃがいも、さといも、

お米、小麦など、

価値が高くて売れるものを

育てられるようになれば

同じだけ稼げるようになれるのでは?

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  ・

私は【出費を減らすこと】に

フォーカスしすぎると、

上に書いたじゃがいも1個で

良いものを手に入れようとする

思考になる危険があると思うのです。

 

「安くいいものを手に入れるのが一番」

になるからです。

 

安くいいものを手に入れるのなら、

じゃがいも以外のものを育てたり、

技術を向上させることに目がいかなくなる。

 

自分の手間は省いて、

いいものを作った誰かの価値を下げる。

しかも、日本では

「節約とは謙虚な良いこと」

という概念があります。

 

節約=謙虚だと思っている。

でも実際どうですか?

 

相手の価値を安く値切ることが、

謙虚な人がやることなんでしょうか?

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節約は「無駄なお金を使わない」

と言う意味でやるのは賛成です。

もしも自分の時間とお金だけが大事で、

相手の時間なんてどうでもいい、

と思うのなら、

相手の時間は無駄なので、

精一杯値切ればいい。

「3時間で作ったんだとしても

 ここの縫い目が汚いじゃない。

 500円で売ってよ」

と言ってもいいと思います。

 

ただ、いくら口でいいことを言っていても

【お金の使い方で全てバレます】

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そして、お金が足りないのなら。

節約で減らす、

または、

収入を増やす。

 

選択肢は二つあることをお忘れなく。

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まとめ

【出費を減らすと自分の価値を下げる】

ってどういうこと?

 

出費を減らしたいあまり、

相手の価値を下げることを当然だと思うようになる。

相手の価値を下げてる人の価値は

もっと低い。

 

 

  • あなた、私のために3時間無料で働いてね
  • あなたが私のために働いてくれた分の3時間に

  対価を払わせて

 

二人のうち、

どっちの人の価値が高いと思いますか?

 

そして最後に。

お金とは、

価値に対して付いてくるもの。

 

 

自分の価値を下げないでください!

 

節約とはあくまで

★無駄な出費を減らすこと★

”無駄な”の部分をもう一度

よく考えて、

賢く価値ある節約ライフを

楽しみましょう!