かぼす坊やの部屋

モノづくりから見る人間の心理を分析中

新種の病気?実は日本に蔓延している恐怖

お題「わたしは○○恐怖症」

 

ズバリ!!!

恩着せがましい人恐怖症。

なにがズバリなのか?笑

 

そんな病気ないんですけど。

 

でも

「あなたのために」って言葉聞くと、

ぞわっと鳥肌立って、

胃がキリキリ痛む

ちょっとしたアレルギー反応が起こります。

 

 

何故でしょう?

 

 

「あなたのために」

って前置き、

又は後付けする人って、

相手を傷付ける

言葉を言ってくるんです。

 

 

言った本人が自分の言葉を正当化したいときに

使用します。

 

 

前回書いた

「小さな幸せの乱用は危険」

の内容とかぶりますが、

「あなたのために」

の乱用です。

 

 

言葉自体を言ってはいけない

のではありません。

 

 

 

責任放棄、

支配と洗脳のために、

それを乱用・悪用してる人には、

ものすごい嫌悪感を抱くのです。

 

 

 

「自分の言葉には責任を持ちましょう」

ってよく言うじゃないですか。

当然のことですよね。

自分の言葉で相手が傷付いたりしたら、

謝る。

 

 

でも何故か「あなたのために」と

付けておけば、

責任を放棄できるという。

謝らなくても良い裏技。

悪い人には絶対教えないでね!

 

っていう注意書きが必要。

 

 

 

 

どれだけ相手を貶めようが、

いじめようが、

傷付けようが、

「あなたのためだったの」

って言えば、

「そうか、それならいいよ」

って雰囲気になる。

(ならない?)

 

 

凶器の言葉だと思ってます。

適切に使えばいいんですよ。

包丁だって野菜切るのに使うとか。

でも、人を刺したり、

振り回してたらダメですよね。笑

 

 

「あなたのために」

はとっても便利。

 

 

包丁を振り回してたら

「それは危ないからやめなさい」

って言えるけど。

 

 

「”あなたのために”って言葉を

振り回すのは、やめなさい」

って、言えます?笑

 

 

 

包丁振り回してるのは、

目に見えるから、

指摘できるけど、

言葉って、

どうやって証明するんだろう。

 

「不快だからやめろ」

ってことだけど。

「不快でも、あなたのため!」

 

 

それが本当に正しいこともあるしね。

難しい。

 

予防策として、

私はこの言葉をすぐ使う人は信用しないことにしてます。

できることなら近寄らない。

そして、自分も安易にその言葉を使わない。

 

 

その人のためになったかどうかは、

その人が決めること。

一つのアドバイスでも、

取り入れる人によって

結果は違うのは当然。

 

 

 

だからその助言が、

相手のためにならない可能性は十分にある。

それなのに、

「必ずあなたのためになる」

って言い切る。

 

では、その後どんな風にして、

「あなたのためにウイルス」

蔓延していくのかを、

シュミレーションしてみます。

 

 

<シュミレーション1>

 

 助言されてその通りしてみた。

 そしたらむしろ良くない結果になった。

 そのとき、助言してくれた人に正直に

 「良くない結果だったよ」

 と言ってみた。

 

 

 そしたら

 「私はあなたのために言ったのに

 なんでそんなひどいこと言うの?

 それはあなたのやり方が間違ってたんじゃないの?

 それとも私が悪いっていうの?」

 という話の流れになったりする。

 

 

 なんでいつの間にかこんなに複雑な構造になっているんだ!!

 ただその助言の通りにやったら

 自分にとっては間違ってた

 って言ってるだけなのに。

 

 それが

 「ひどいことを言ってる」

 「やり方が間違ってる」

 「悪いって責めてる」

 っていう、意味に変換されてしまう不思議。

 

 「あなたのために」

 という言葉の魔力とも言える。

 

 だから大抵は、

 助言通りに実行して全然役に立たなかったとしても、

 それを正直に言うのはタブー、

 ってことに落ち着きます。

 

 「せっかく私のためを思って言ってくれたんだから」

 とか言って、本当のことを語る事を許されない

 

 そして、

 「私のためを思って言ってくれた言葉だから」

 もしそれが間違っていたとしても

 「言ってくれた人のためを思って嘘でも役に立ったよ」

 って伝えよう。

 

 となる。

 あらら。

 日本人は優しいなぁ。

 

 

<シュミレーション2>

 嘘でも”役に立ったよ”

 って伝えたら

 「やっぱりそうでしょう!」

 と、その人は自信で満たされる。

 

 次はもっとパワーアップして、

 「あなたのためにこれを言ってる。

  実際それを実践した人は、

  役に立ったって言ってくれたよ。」

 となり、この嘘の情報は、

 力を増しながら広がっていく。

 

 

 真実は、その助言は、

 役に立たなかったというのに、

 「お役立ち情報」のようにして、

 伝わっていく。

 

 こうやって大きくなった

 「役立たず情報」

 伝える側の人に使命感まで与えてしまう。

 

 

「これはあなたたちのために言ってます。

 これを実践した人1万人が、

 100%役立つ結果に繋がったという

 データがあります」

  ↓

(だからもしこれを実践して

 役に立たないという人がいるのなら、

 初めての一人目になり、

 少数派であり、

 変わり者である。)

 

  ↓

(これが役に立たないというのなら、

 私ではなくあなたが間違っているということになるよ)

  ↓

(えー、私だけ役に立ってないの?

 一人だけ?それは言いにくいな。

 きっと私がおかしいんだ。)

  ↓

「はいとても役に立ちました!

 アドバイスいただきありがとうございました!」

(こうやって言っておけば、

 みんなに私がおかしいってバレないな)

 

 

 

           <シュミレーション終わり>

 

 

これはまた別の問題になりますが、

助言に

強制力があるというのが、

おかしな話なんですけどね。

 

 

「私はこうしたら不幸になったから、

あなたにもそうしてほしくはない。

でも、どうするかはあなたが決めることだ」

っていうのが、助言。

 

 

 

「あなたのために」っていう言葉には、

傲慢な態度を取りたくなる効果も含まれると思う。

 

 

「あなたのために

言ってやってる私は素晴らしい」

みたいな?

 

 

自分の言うことを聞かせたい。

そういう性質を持ってる人にとって、

この言葉って、最高の武器だよね。

 

 

従わせたい、

そんな空気も感じたり感じなかったり。

 

 

 

日本に蔓延するこの

「あなたのためにウイルス」

 

 

 

危険なので、

手洗いうがいをして、

ちゃんと予防していきたいと思います。

 

ワクチンとか、

予防薬はまだできてないですよね?

もしあれば教えてください。

 

 

 

 

ではまた!